うぉんのスうぉんジー日記

スウォンジーな日常をつらつらと。

スウォンジー・シティ選手名鑑【2022-23シーズン】

移籍マーケットはまだ空いていますが、ひとまず開幕戦時点でトップチームに登録されている選手を紹介します!観戦のお供にぜひ!

 

※10/15 新加入選手追記しましたん!

 

 

1.アンディ・フィッシャー🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿
GK・24歳・在籍2シーズン目
昨シーズン20試合出場

ブラックバーンの下部組織出身で、半年前にMKドンズから加入した守護神。ビルドアップ能力に秀でており、ラッセル・マーティンのスタイルに適正のあるGK。特筆すべきは、ピッチ上のどのエリアにもボールを届けられるパスレンジの広さで、1本のパスでチャンスに繋げることができる。加入直後、当時の正GKだったベン・ヘイマーからポジションを奪うも、セーブ率を含むほぼすべてのデータでヘイマーを下回るプレーにより懐疑的な声が少なくなかったが、シーズン終盤にかけてビッグセーブを連発してサポーターの信頼を掴んだ。低弾道のシュートに強いのと、至近距離から打たれてもしっかり防いでくれる。

ゴツめのグローブを付けている

 

3.ライアン・マニング🇮🇪
CB/WB・26歳・在籍3シーズン目
昨シーズン38試合2得点4アシスト

ティーブ・クーパーの下ではベンチに回ることが多かったが、昨シーズンは出場停止を除くほぼすべての試合に絡む1年に。左足の精度が高く、主にCBでプレーしつつ6ゴールに絡んだ。スピードがあるタイプの選手ではないため、香車的な動きが求められるWBよりも、左CBとして攻撃を組み立てるプレーのほうが適性がある。CBにコンバートしたマーティンはお見事。現時点ではCB/WBのバックアップの立場からレギュラー確保を狙う。被ファウル数がリーグ屈指で、状況が悪いときにファウルを誘って回避するのが上手な一方、擁護のしようがない危険なタックルで退場したりバンザイスライディングでPKを与えてしまう迂闊さはなんとかしてほしい。ちなみにプロデビュー時はストライカー。

どうみても退場なのにしらばっくれるマニング

 

4.ジェイ・フルトン🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿
CMF・28歳・在籍10シーズン目
昨シーズン18試合出場
Jay Fulton 2022-23 profile

気づけばチーム最古参なのに、背番号6を新加入のダーリングにプレゼントする謙虚さの塊。秘密話をしてもずっと秘密にしてくれそうな安心感がある。マーティン就任後に序列が下がるもシーズン後半にかけて見事にカムバックした。守っては競り合いに強く、攻撃面でも苦手だった左方向へのターンが上達。足裏を使うのが上手で、フットサル経験者ですか?と聞きたくなるようなスクラッチフェイントを繰り出す。スペースへの動き出しや守備時のスライドの速度など、機動力にやや欠ける部分が課題か。未だに移籍の噂はあり。個人的には残留してほしい。

フルトンも笑うことがあります

 

5.ベン・カバンゴ🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿
CB・22歳・トップ昇格4シーズン目
昨シーズン37試合1得点1アシスト
Ben Cabango 2022-23 profile

下部組織出身のウェールズ代表CB。父はバスケットボール選手、兄弟はラグビー選手のスポーツ一家。ニューポートに練習生としてプレーしていた際、対戦相手だったスウォンジーにスカウトされ加入を決断。これで足元のスキルがあれば超いい選手なのにな〜と思っていたところマーティンの下で急成長を遂げた。強さと高さがあり、スピードもそこそこ。ボールも運べてキーパスも出せるようになってきた。今後が非常に楽しみなプレーヤー。昨シーズン、セットプレーはほぼ全部カバンゴが跳ね返していた。U23チームの若手と仲が良い。

ゴールを嬉しそうに喜ぶランキング1位

 

6.ハリー・ダーリング🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿
CB・22歳・在籍1シーズン目
昨シーズン41試合7得点1アシスト(リーグ1)

Harry Darling 2022-23 profile

この夏の目玉補強。MKドンズ時代の師弟関係にあるマーティンの存在が決め手となり、プレミアリーグではなくスワンズへの移籍を選択した。ゲームメイクができるCBとして大きな期待を受けており、開幕戦ではいきなりミドルシュートを決める鮮烈デビュー。チームが待ち焦がれた本職CBというだけではなく、今後ほぼ間違いなく市場価格が上がっていくという意味でも、理にかなった£1.4mの投資になるだろう。ちなみに、絵のセンスは全くない模様。

ダーリング(左)が描いたフィッシャーの似顔絵がこちら。2人ともひどい。

 

7.ジョー・アレン🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿
CMF・32歳・10年ぶりの古巣復帰
昨シーズン41試合1アシスト(チャンピオンシップ)
Joe Allen 2022-23 profile

帰ってくる噂が何度かあった中で、本当に帰ってきた下部組織出身のモデルケース。スウォンジーには9歳から在籍、トップデビュー後リバプールに£15mで引き抜かれ、ストークを経由し、髭と髪を増量したのちフリー移籍で復帰。背番号はレオン・ブリットンが長らく着用し、その後どういうわけかモンテーロやマッカイが引き継いで若干ゲンが悪くなった7番となった。前線からのハイプレッシングを志向するマーティンの下で、彼の能力が発揮される可能性は高い。ポゼッションでの貢献については、正直あまりアレンのプレーに詳しくないのでなんとも。プレミアリーグに上がりたいのでもう一度力を貸してくださいおねがいします。引退後は職を用意しましょう。

大先生の帰還です

 

8.マット・グライムス🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿
CMF・27歳・在籍9シーズン目
昨シーズン46試合2アシスト

Matt Grimes 2022-23 profile

言わずとしれたスウォンジーのキャプテン。チャンピオンシップ降格後、4シーズン連続でリーグ戦全試合にメンバー入りし、欠場はたった2試合のみというモンスター級のタフさを持っている選手である。本来であれば今年の夏に契約切れとなるところ、マーティンの下でプレーできるなら…ということで男気の契約更新。運動量、球際の強さ、縦パスが持ち味。一方でプレッシングを受けた際のボール捌きとセットプレーのキックは改善の余地あり。特に後者については、それで評価を落とすのが勿体ないので本人のためにも代えてあげてほしい…。一部サポーターから「横パスと後方へのパスしかできない選手」と定期的に叩かれていて流石にかわいそう。グライムスがどんだけボール回収していると思ってんだよ!!!

昔のちょっとふさふさしている髪型に戻してほしい

 

9.マイケル・オバフェミ🇮🇪
FW・22歳・在籍2シーズン目
昨シーズン32試合12得点3アシスト
Michael Obafemi 2022-23 profile

ピッチ上では猛獣、ピッチ外ではお笑い芸人として活躍。移籍当初は新生活による心理的な負担の大きさも影響し、前半戦はたった1ゴールと大苦戦。指揮官から「フォーカスが不足している、グループの文化の一部になってほしい」といった要求を受け、ときにベンチからも外れた。その中で、1トップとして継続的なプレータイムを得た後半戦は11ゴール。2022年以降のゴール数ではミトロヴィッチ、ヴァイマンに次ぐ3位となった。足が速いのは言うまでもなく、足元のスキルの高さと裏を取るポジショニングの上手さも際立つ。本調子を維持できれば、得点王争いに加わることも十分現実的だろう。キャラクターはマジ最高。

身体張りすぎです…

 

10.オリヴィエ・エンチャム🇨🇲
CMF/OMF・26歳・在籍2シーズン目
昨シーズン37試合4得点3アシスト
Olivier Ntcham 2022-23 profile

その風貌と背番号から、スワンズのキングと勝手に呼ばせてもらっている。昨シーズンは攻撃のギアを上げたい時の切り札として起用され、途中出場から計4得点に絡んだ。足の振りが速く、シュート力はチーム屈指。WBA戦のように1対1の仕掛けからゴールを演出できることも示した。しかしシーズン全体としてみるとインパクト不足というか、静的なプレーが多く、動きの中かつ少ないタッチで周囲と絡む場面は少なかった。昨シーズンは主にシャドーとして起用されていたが、適正はもう0.5〜1列下の選手なのかもしれない。でも昨シーズンはほとんどプレシーズンを送れなかったようで、「今年のエンチャムはひと味違うぞ!」と監督が言っていたので期待しましょう。ちなみにInstagramではなぜかピルーとグライムスしかフォロバしていないし、ピルーと写っている写真しか投稿しないし、というかチームメイトとあまり繋がっていないが大丈夫なんでしょうか。まずは打ち解けてみよう!

点を取るとすんげえ飛びます

 

12.ジェイミー・パターソン🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿
OMF・30歳・在籍2シーズン目
昨シーズン38試合9得点9アシスト

Jamie Paterson 2022-23 profile

「フリーで獲得した29歳の選手」がここまで結果を出すとは、良い意味で一番のサプライズだったかもしれない。出場時間数、得点数、アシスト数すべてにおいてチャンピオンシップでのキャリアハイを記録した。1本のピンポイントパスで得点を演出できるザ・ファンタジスタ。運動能力は決して高くないが、タッチのリズムや相手の股下を狙ったシュートなど多彩な技術で相手を欺くプレーを得意とする。愛称はパト、お笑い芸人オバフェミの相方でもある。サウスウェールズダービーで得点を挙げたあと、ニッコニコでカーディフサポの前を走り、swim awayパフォーマンスを披露して煽るメンタルの持ち主。

この2人が並ぶとだいたい面白いことが起きる

興奮して記者のパソコンを取り上げるタイプの選手です

 

13.スティーブン・ベンダ🇩🇪
GK・23歳・トップ昇格4シーズン目
昨シーズン5試合出場
※シーズン後半はローン先で9試合出場(チャンピオンシップ)
Steven Benda 2022-23 profile

1年前、彼が放出候補に挙げられると予想していた人は少なかったはず。開幕戦からゴールマウスを守り、満を持してレギュラーを掴んだのも束の間、たった5試合で見限られてしまった。恵まれた体格を生かしたシュートストップは文句なし、一方ビルドアップの局面でミスが多く、開幕戦ではボールを奪われPKを献上。5節PNE戦では飛び出すタイミングを見誤ってFKを与え、直接蹴り込まれて失点を喫した。第2GKとしてシーズンを送るのか、はたまた移籍となるのか、でもビルドアップを磨けばすごいGKになると思うので密かに期待している。

でけえ。

 

14.カイル・ジョセフ🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿→オックスフォードへローン移籍
FW・20歳・在籍2シーズン目
昨シーズン10試合出場
※シーズン前半はローン先で19試合4得点2アシスト(リーグ1)
Kyle Joseph 2022-23 profile

ティーブ・クーパーが獲得し、すぐに監督が代わり、ラッセル・マーティンはあまり気に入っていないという被害者感には同情する。リーグ戦10試合には出たものの、ほとんどが10分間未満の出場で、30分間以上出た2試合はともに1人少ない&大量リードを許しているどうしようもない展開。完全な劣悪労働である。現状では1トップの4番手と苦しいが、チャンピオンシップでも十分戦えそうな体躯ではあり、しかも地上でも勝負できるロマン系なのでローン移籍を通じて育てていってほしい。プレシーズンでは枚数がいない右WBとして起用されていたので、やっぱりマーティンにはキレていいと思う。

絶対勝てない展開の試合でがんばるジョセフ

 

15.ナサニエル・オグベタ🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿
WB/CB・21歳・在籍2シーズン目
昨シーズン2試合出場

被害者その2。昨年の冬、WBが必要なクラブが移籍市場最終日に窮地に追い込まれ、シュルーズベリーに移籍金を払って獲得したレフティ。新入りのバイトのおすすめに従うくらい適当な買い物だった。しかも駆け込みすぎてメディカルチェックができず、そういうときに限って見事に怪我をしており、復帰後はロクなチャンスを与えられずシーズン終了。オグベタなのか、オベグタなのか、未だに迷うくらい存在感がない。ということで、マンチェスター・シティ時代に関係があり、コネでオグベタを連れてきたと思われるマーク・アレンSDは怒ったマーティンによって解任され、フィットできなかったオグベタには構想外が言い渡されている。たぶん華奢すぎる。しかし話はここで終わらず、「オレはスウォンジーで価値を証明したい」と本人は残留を希望し、他クラブからの移籍の話を3回も断ってプレシーズン帯同、でもやっぱり監督いわく構想外らしい。PSMで光るプレーはしていたんだけどね。残り1ヶ月でどこかに移籍することが濃厚なので、移籍先のクラブはまずオグベタを慰めるところから始めてあげてください。

あの頃は後半戦のキーマンになると思っていました

 

16.ブランドン・クーパー🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿
CB・22歳・トップ昇格3シーズン目
昨シーズン4試合出場
※シーズン後半はローン先で8試合出場(リーグ1)
Brandon Cooper 2022-23 profile

下部組織からの生え抜きで、6歳からスウォンジーでプレーしている。すでにウェールズフル代表に選ばれたことがあり、国レベルではかなり期待されている選手。キック力を生かしたサイドチェンジが得意で、足元のスキルもあり、こういう選手はうちのサポーターから好かれるので「もっとチャンスに値する」と考えている人が大半。大きな穴はないのだが、監督がCBに求めているアスリート能力に長けているとは言えず、現行の契約が23年夏までであることと、この夏加入したネイサン・ウッドが結構良さそうなことを考えると、相当頑張らなければ来夏でのお別れコースもありえそう。リーグ1レベルであれば正直ずば抜けた存在になれると思う。お母さんととても仲が良くて推せる。

正念場です。がんばれ。

 

17.ジョエル・ピルー🇳🇱
OMF/FW・22歳・在籍2シーズン目
昨シーズン45試合22得点6アシスト
Joel Piroe 2022-23 profile

スウォンジーに在籍したFWの中で、ここまでシュートの上手い選手は初めてなくらいエグい左足を持っているストライカー。シーズン途中からシャドーとして起用され、チャンスメイクもできることが判明し、彼なしでは攻撃できないくらいの依存度に。とにかくボールタッチが上手い。自分からスペースに動き出すというよりは、味方の動きによって空いたスペースに入っていったりスペースに動く味方を使うタイプの選手なので、1トップを張っていた前半戦はやや苦しそうだった。囮になれるオバフェミと組み合わせると最強。スター気取りではなく、どこまでも謙虚なところが好きです。クラブ側はピルーに対し、£20m以下のオファーは受けない姿勢。残留してくれ!!!→残留しました

いつもこのパフォーマンス。

 

18.ルーク・カンドル🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿
CMF/OMF・20歳・在籍1シーズン目
昨シーズン4試合0ゴール(プレミアリーグ

移籍マーケット最終日に、ウォルバーハンプトンから駆け込みで借りたファンタジスタボランチとシャドーの両方でプレーが可能。小柄ということもあり、動きながら少ないタッチでゲームを作るタイプ。俗に言う「見えている選手」で、潰されるかと思いきや「そこ見えてるん!?」と驚かせることもしばしば。若くて顔立ちも幼いんだけど、ヒゲ生やしてるわ横の刈り上げがエグいわで若者とおっさんとヤンキーを3割ずつブレンドしたよくわからない見た目をしている。

 

髪の毛(横)がない

 

20.リアム・カレン🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿
FW・23歳・トップ昇格3シーズン目
昨シーズン12試合1アシスト
※シーズン後半はローン先で20試合1得点1アシスト(リーグ1)
Liam Cullen 2022-23 profile

U23チーム時代はゴールを量産していたのに、トップレベルでは全然シュートが入らず、得点で常に評価されてきた選手がそうなっちゃうと何も残らないぞ…という状況に陥っている。1トップとしてオバフェミ、ピルーに次ぐ3番手で、指揮官はカレンのローン移籍を容認している現状。マーティンは自分の基準に満たない選手は全然起用しないので、カレンが活躍しているイメージは残念ながら描きにくい。ローン先できっかけを掴めば変わるのか、ただカレンを見ているとアスリート能力の重要性を強く感じる。もし残留するのであれば、ラストチャンスだと思う。

カレンよ、このまま終わっていいのか!!ダメだろ!!

 

21.アームストロング・オコ=フレックス
OMF・20歳・在籍1シーズン目
昨シーズン22試合12ゴール(プレミアリーグ2)

スワンズに数少ないドリブラーであり、左からのカットインを得意とする20歳。保有元はウェストハムで、彼もまた1年間のローンで在籍している。いかにもサッカーが上手そうな顔というか髪型というか雰囲気があり、おそらく胴長で腰パンしてるみたいに見えるので、部活で王様やってました系チャラチャラドリブラーかと思いきや、結構真面目にハードワークできる選手。まだ出場機会は少ないが、左サイドでボールを持ったときのワクワク感は存分に醸し出せているので印象は◎。でも、ウインガーを置かないシステムの中で彼をどう使うかは不明。って状況下でブレイクして戦力化したらスワンズは昇格できる気がする。

 

ボールの持ち方がエロい

 

22.ジョエル・ラティボーディエ🇯🇲
WB/CB・22歳・在籍3シーズン目
昨シーズン29試合出場
Joel Latibeaudiere 2022-23 profile

名前が異常に長いためラティと呼ばれており、残ったボーディエは行方不明。昨シーズンはWBとCBのバックアップとしてシーズンを過ごし、最終盤で左CBのレギュラーを確保。足元の技術は高いが、最終ラインに置く選手としてはフィジカル面がやや不安があり、今シーズンは棚ぼたのような経緯によって右WBの1番手で開幕戦を迎えた。すごい頑張っている。不慣れな仕掛けで1対1を突破しちゃうし、逆サイドからのクロスにダイビングヘッドを決めちゃったりするし、小股なのにめっちゃ走るし。ただ、さすがにドリブラーではなくスピードも限界があるので、シーズンを通じて右WBで出ることはないかと思う。1年目のやらかしキャラを見事に脱し、今や重要なバックアッパーに。

ラティだったらまぁしょうがないか…という許され力がチーム1高い

 

23.ネイサン・ウッド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿
CB・20歳・在籍1シーズン目
昨シーズンはローン先で1試合出場(スコットランド1部)

Nathan Wood 2022-23 profile

ボロから何の前触れもなく突然加入した長身CB。名前はネイサン・ディーン・ジョシュア・ウッド=ゴードン。何があったんですかというくらい長い。どうやらマーティンが前々から狙っていたようで、開幕戦を見る限りはガタイがいいのにボールの扱いも苦にしておらず、たしかに鍛え甲斐がありそうな予感がする。ボロでは出場機会に恵まれなかった一方、もともとはイングランドの世代別代表に選ばれていたエリート。カバンゴの復帰によっておそらく控えに回ることになるが、長い目で大切に育てていきたい逸材である。

なんですかねこのカットは…

 

24.フィン・スティーブンス🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿
WB・19歳・在籍1シーズン目
昨シーズン1試合出場(プレミアリーグ

開幕直後にラティボーディエが肩を怪我して長期離脱の可能性が出たため、急遽ブレントフォードから1年ローンで借りた選手。しかもウェールズ産。加入から2日後の試合でいきなりベンチに入ると、その試合で肩を怪我したカレンに代わってスクランブル出場。実は彼らは裏でスティーブンスに操られていて…と想像するとだんだん↑の写真が悪人顔に見えてくるからおもしろい。冗談はさておき、長期離脱すると思われていたラティが1ヶ月くらいで戻ってきてしまったので、守備固めくらいでしか出番がなさそう…。せめて1年はいてほしいです。

やっぱりカンドルって刈り上げエグいよな

 

 

26.カイル・ノートン🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿
CB・33歳・在籍9シーズン目
昨シーズン38試合出場
Kyle Naughton 2022-23 profile

貫禄出過ぎててワロタ(笑)。昨シーズン、選手が選ぶ年間MVPを受賞。3バックの中央で落ち着いてボールを散らすだけでなく、守備陣形の穴を見つけると自らドリブルでブロック内に侵入していく。常にピッチ上でフリーの選手を認識しており、一人だけ俯瞰で見ているような落ち着きがある。彼抜きであれだけのポゼッション率を記録することはできなかっただろう。得点が必要な状況になると、ポジション不明のフリーマンとなりピッチ中を駆け巡る「戦術ノートン」を実行することがあり、相手のDFラインの背後へのフリーラン役になったりする。エンターテイメントとして見る分には面白いが、得点に繋がった記憶は正直ないのでもっと効果的な方法を探してほしい。ラッセル・マーティンのスワンズを語る上で欠かせない選手であることは間違いない。新加入のダーリングとウッドから「ノートンはマジで上手い。あの人の落ち着きやばい」と称賛されていた。

ピッチ上の監督というやつです。左がガチの監督

 

28.リアム・ウォルシュ🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿
CMF・24歳・在籍2シーズン目
昨シーズン5試合出場
※シーズン後半はローン先で3試合出場(チャンピオンシップ)
Liam Walsh 2022-23 profile

彼もまた、スティーブ・クーパーが獲得してラッセル・マーティンの構想外となった選手の一人。キック精度は高く、パスセンスで言えばレギュラー陣と遜色ないほど。しかしサイズ的に厳しく、高いインテンシティとアスリート能力を求めるマーティンの下よりも輝ける場所があると思われる。そんなこんなで昨シーズン後半はハル・シティにローン移籍するも、なぜかずっとリバプールの試合を見に行っていた。もちろん試合にはほとんど出ていない。一番の懸念は、スペ体質であること。今シーズンもPSM初戦でアキレス腱を負傷し手術。彼が再びユニフォームに袖を通す日は来るのでしょうか…。

 

29.マシュー・ソリノラ🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿
WB・21歳・在籍1シーズン目
昨シーズン14試合1得点(ベルギー1部)
Matty Sorinola 2022-23 profile

ローンでの選手補強を嫌がるマーティンが2022年8月初旬現在、唯一ローンで獲得した選手。もともとはpermanentでの獲得を試みるも断られてしまった様子。以前MKドンズでプレーしており、マーティンの戦術を熟知しているうちの1人。当時は19歳ながら34試合に出場し、1得点5アシストという成績だった。ヴォフル、クリスティと両WBのレギュラーが抜けたチームにおいて、即戦力級の活躍が期待されているというか活躍してもらわないと相当困る。中にも外にも仕掛けられて、単独突破よりかは周囲との連携で活かされるタイプか。ソリノラがチャンピオンシップでどの程度やれるかはかなり重要。頑張れ。

U23チームのマクフェイデンと似すぎていて困る(この写真はマクフェイデン)

 

31.オリ・クーパー🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿
OMF/WB・22歳・トップ昇格3シーズン目
昨シーズンはローン先で33試合1得点9アシスト(リーグ2)
Ollie Cooper 2022-23 profile

ティーブ・クーパーによってトップ昇格を果たし、マーティンの下でも評価されている稀有な若手選手。昨シーズンのローニーの中で唯一、戦力としてカウントされている可能性が高い。アカデミー時代はサイドアタッカーだったが、現在はトップ下の位置を主戦場としている。現在5番手と序列はかなり厳しい中で、フリーランニングを得意とするタイプが少ないことを武器に食い込んでいけるか。クラブ的にも、国レベルでも、アカデミー時代は目立つ存在ではないながらもここまでのし上がってきたのはすごい。

 

37.ダニエル・ウィリアムズ🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿→ウェールズ1部にローン移籍
CMF・21歳・トップ昇格2シーズン目
昨シーズンはローン先で10試合2アシスト(アイルランド1部)
Dan Williams 2022-23 profile

レオン・ブリットン2世だと勝手に思っている将来のキャプテン候補。昨シーズンはカップ戦で出番を得て初ゴールまで決めるなど飛躍の1年となった。視野の広さと判断力が持ち味で、リズムよくボールを触りながら試合のテンポを作ることができる。加えてハードワークができる点も好印象。身長が170cm台前半とやや低いが、ルイス・クックみたいな選手に成長してくれないかなぁと思っている。今シーズンはボランチの4番手として計算に入るか、リーグ1あたりにローンに出されるかの微妙な立場。1年前、EFLのクラブから争奪戦になるもマーティンがあーげない!して守った選手なので、引き取り手は多数あるはず。

 

41.ジョードン・ギャリック🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿→リンカーンにローン移籍
WB・24歳・トップ昇格4シーズン目
昨シーズンはローン先で42試合4得点7アシスト(リーグ1)
Jordon Garrick 2022-23 profile

ギャリックももう24歳である。3年前は「期待の新星」として騒がれ、スーパーサブとしてシーズン2ゴールをマーク。スピードがダニエル・ジェームスくらいあり、こりゃあ育てれば化けるぞ〜と思っていたところ、試合中に相手選手を殴って一発退場してクーパーをキレさせてから全く試合に絡めなくなり、以降はローン修行の繰り返しとなってしまった。リーグ1だとレギュラーに限りなく近い立ち位置で、それなりの結果を残すことはできている。今のチームで生き残るとすればWB。突破力のある選手がほしいのでギャリックにチャンスが与えられる可能性はある一方、WBで使うとマークを見失いまくるのが大きな懸念材料。スペースがない状況だと窮屈そうにプレーするので、もう少しボールを扱うスキルと体幹の強さがあれば…という感じ。なんかやってくれそうな雰囲気を出すのは人一倍上手い。

クーパーに見放された瞬間…

 

45.キャメロン・コングリーブ🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿
OMF・18歳・トップ昇格2シーズン目
昨シーズン5試合出場
Cameron Congreve 2022-23 profile

監督がめちゃくちゃ気に入っているレフティの司令塔。昨シーズン後半からベンチ入りするようになり、すでにスタメンで試合にも出ている。レフティって細身のイメージがあるけれど、彼はこの年齢にしてはかなりガッシリしている。左足の精度はチャンピオンシップでも十分通用するレベル。さらには重心の低いドリブルから、切れ味鋭い切り返しで右にもいけちゃうというプレーの幅を持っている。プレシーズンマッチでも独力で突破し決勝点をアシスト。サポーターから今一番期待されている選手。ブレイクしてしまえ!!

アカデミー産の1.5列目は超希少