【振り返り】スウォンジーvsレスター
昨日の試合をフルマッチで見返したので、忘れないうちにメモしておきます。
スウォンジー 1-0 レスター
53' ザン・ヴィポトニク

両チームのスタメン。
スワンズは4123。レスターは4411。

前半
開始早々はレスターが右の7番ファタウにボールを集めて何度もスワンズ陣地に迫りました。レスターは両ウイングを大外に張らせて、SBは1つ内側のレーンへ。CB→SHへのパスも織り交ぜながら、スワンズの攻撃的SBであるパーカー、タイモンを殴りに行く狙いがありそうな展開。
特に右のファタウは低い位置でボールを預けても縦へのキャリーを積極的に試みるため、これによってスワンズのDF、MFのラインが押し下げられる格好に。

相手の29番もSB-CB間にうまくポジショニングを取っており、スワンズのSBは若干内側を気にせざるを得ず、結果的に大外へのパスが通り、ラインがじりじりと下がっていきました。

レスターは敵陣でタッチラインを割ったらほとんどの確率でロングスローを入れてきていたので、両ウイングの突破か、ロングスロー経由で点を取りに来ていたのかな?と思います。ただ、ロングスロー経由ではほとんどピンチなく、しっかり跳ね返せていました。
スワンズとしては片側のサイドで取り切ろうと圧縮しても、相手ボランチ2枚のボール捌きがうまく、奪いきれずに空いているCBや偽ボランチのようなポジションを取るSB経由で逃され、なかなかハマる場面を作れません。

ポゼッション率でレスターが上回っていたのは、上記によりスワンズが結果的にミドルゾーンにブロックを敷くような戦い方になったからだと思われます。
一方、スワンズのボール保持は、シンプルな中盤の数的優位を活用。レスターの前線2枚+ボランチ2枚に対して、スワンズはCBと中盤で計5枚いるため、基本的にはアンカーのスタメニッチが浮く構造。

それを理解して実行に移していたのがヴィデル。プレッシャーを受けながらも、CBから積極的にボールを引き受け、フリーのスタメニッチへ繋ぎ、一気に敵陣へ迫る場面を前半だけで2.3回作っていました。
一方のワルタは、パーカーが10番のマヴィディディを大外でピン留めし、空いたSBのポジションまで降りてくる動きが目立ちました。結果的にボールを受ける場面はあったが、降りる判断が遅い場面もあり、あまり効果的にビルドアップに絡むことはできず、という印象。

レスターの2ボランチは中盤での数的不利を理解したうえで、スワンズのIH2枚(ワルタ、ヴィデル)にかなり食いついてきており、何度か潰す場面もありましたが、ここの攻防はスワンズの方が利があったのではないかと思います。
なおマトス就任後のビルドアップのルートとして、中央レーンにヴィポトニクが降りてくる場面も増えたように思います。特に今節のようにIHにマークが付かれているような展開では、カバンゴからヴィポトニクにグラウンダーを通し、ワンタッチで3人目の動きを使う場面が多いです。この縦パスはカバンゴは通せるが、バージェスだと能力的に厳しい印象。

前半は上記に書いたようなヴィデル→スタメニッチ、もしくはヴィポトニクを絡めたルートで再現性高く敵陣に侵入することはできていました。
スワンズの敵陣での振る舞いとしては、SBは大外に貼らせ、WGは1つ内側のレーンに入り相手SBを引き付ける。スタメニッチ、カバンゴ、バージェスが横並びになるような形になることが多く、特にカバンゴが右から持ち運んで内側のレーンに位置するWGや、センターレーンにいるヴィポトニクにボールを刺す事が多いです。この試合でも、上記の形からパーカーが抜け出して鋭いクロスを入れる場面がありました。

WGを内側に立たせたい場合、ロナウドよりもヌネスのほうが長けています。ロナウドにとっては、ガルブレイスの右SB期間が終了してしまったのが地味に痛手だったかもしれないなと。
左からの攻撃も基本は同様ですが、アシスト数No.1のタイモンが生きるのは擬似カウンターのような形が一番で、この試合であればヴィデルとスタメニッチで相手の中盤のラインを超える、そのタイミングでタイモンがスプリントし、相手のSBに対してチソンとタイモンで2対1を作る、というのが一番よく見られるチャンスパターンです。この試合でも1回ビッグチャンスがありましたが、クロスが精彩を欠き得点には繋がらずでした。
こんな感じで、前半レスターが両ワイドから攻め込む→セットプレー→スワンズが跳ね返すという展開か、スワンズが中盤の数的優位を突いて敵陣に攻め込む展開が続き、スコアレスで折り返し。
後半
前半との一番の違いは、レスターが中盤の配置を変更し、22番のスキップがスタメニッチの脇に立つようになったことです。

これによってスワンズとしてはややかみ合わせが悪くなり、スタメニッチ脇の選手が浮くようになってしまいます。50分すぎには下記のようにSB-CB間へのランニングから自陣深くまで攻め込まれ、FKを献上。

しかし、そのFKでまさかの流れとなり、スワンズが待望の先制点を獲得。
If you don’t laugh, you’ll cry.. this sums up our season #lcfc pic.twitter.com/OLvzNSRIsf
— Lcfc.Zoone (@lcfczoone_) 2026年4月11日
結果オーライで先制できたものの、この問題は最後まで対処できなかった印象でした。ベンチからフランコやカレンがIHのポジションに入るも、フランコは意気揚々と相手CBにプレッシングを敢行し、空いた中盤を使われる場面が何度か。(ただし、この気持ちプレスで1試合に2-3回は高い位置でボールを引っ掛けてカウンターに繋げるのがフランコのすごいところですね…)
レスターとの前回対戦、ファタウとジェームズのスーパーミドル2本で敗れたことを考えると、途中から2ボランチに変えたほうが良いのではと思ったり。ファタウは最後まで空回っており、ジェームズは終盤にやっと出場してきたことが、スワンズにとってはポジティブに働いたと思います。もし彼らが本調子であれば、バイタルから1点や2点はぶち込まれていた可能性があります。
総括としては、ボール保持は及第点。守備はほころびもあったものの、ファイナルサードで跳ね返し続けた2CBを始めとするDFラインは頑張ったのではないかなと思います。
25-26シーズン冬、移籍市場での補強ポイント(MF、FW編)
GK、DF編はこちら。
ケーシーがローンバックされてしまったので、サントスを第3CBに置くか、ウォードでカバーするか、リッサをローンバックするか、誰か1人補強するかになりました。カバンゴとバージェスがいる手前、ローンでうちに来たがるCBは少なそうです…。
本日は中盤から前の展望を書いていきます。

DMF
4 ジェイ・フルトン:26年6月まで
★6 マルコ・スタメニッチ:29年6月まで
昨年夏に加入したスタメニッチが期待以上のパフォーマンスを見せており、盤石の地位を築いているポジション。ついに契約最終年に差し掛かっているフルトンも、WBA戦での決勝ゴールをはじめ、バックアップとしては十分な戦力です。

スタメニッチは「ブスケツのよう」と表現されることもあるくらい、188cmの身長ながら足元が柔らかく、中盤を支配できる選手です。特にマトスが志向するカウンタープレスの戦術において、高さと強さで相手を制圧できる存在はチーム内で非常に稀有なので、後半戦もレギュラーとしてほとんどの試合に出場するでしょう。
CMF(IH)
★7 メルカー・ヴィデル:29年6月まで
8 マリック・ヤルクエ:26年5月まで(ローン)
★17 ゴンサロ・フランコ:28年6月まで
20 リアム・カレン:28年6月まで
31 オリ・クーパー:27年6月まで
※30 イーサン・ガルブレイス:28年6月まで
フルトン、スミス、フーラハン、ダンダの4人でIHを回しながら昇格争いをしていた頃が懐かしく感じるくらい、戦力が充実しているポジションです。クーパーが色々あって戻ってきたのもあり、ヤルクエにもしものことがない限り、この冬の補強は不要でしょう。
ハードワークの申し子であるフランコを一番手に、もう1ポジションをヴィデル、ヤルクエ、カレンで争っている構図です。
未だにシグルズソンが引き合いに出されるくらい、中央からゴールに絡める選手の不在は長らくスワンズの補強ポイントとして指摘されています。ヴィデルがその穴を埋めると期待されていますが、蓋を開けたら良い意味でも悪い意味でも想像以上に粗削りで、未だ0ゴール1アシストと数字がついてきていません。
過去に半年だけプレーしていたギブス=ホワイトのような選手がこのポジションに現れると、課題である攻撃力はさらに増すと思います。ヴィデルの成長にも期待。
WG
★10 オム・チソン:28年6月まで
21 マヌエル・ベンソン:26年5月まで(ローン)
27 ゼイダン・イヌッサ:30年6月まで
★35 ロナウド:27年6月まで
※2 ジョシュ・キー:27年6月まで
※7 メルカー・ヴィデル:29年6月まで
願わくば1名、特に右サイドに即戦力クラスのウインガーを獲得したいポジションです。
チソン、ロナウド、イヌッサの3名でローテーションしているものの、チソンは数字面、ロナウドとイヌッサはプレー精度に課題があり、やや物足りなさがあるのが正直なところ。そしてベンソンはどのくらいモチベーションがあるのか分かりません…マトスの志向する戦い方には合わないと思います。

監督交代後に調子を上げているチソンとイヌッサの本職である左サイドは期待として、補強ポイントは右。ラク=サキを狙っていたようですが、破断になったとのニュースが回っていました。
鉄人ロナウドのハードワークと稼働率は異常(褒めてます)なので、単騎突破からのフィニッシュ、高いクロス精度を持ったアタッカーを募集しています。ロナウドの契約はあと1年半。あそこまで戦えて走れる選手もなかなかいないですし、ロナウドに向けて蹴ってロナウドが頑張るorフランコがセカンド拾う という形での陣地回復が結構機能しているとはいえ、ファイナルサードでのプレー精度に頭を抱える場面も絶えないので、難しい判断になりそうです。個人的には更新の上、プレー精度を改善する方向でお願いしたい…

FW
★9 ザン・ヴィポトニク:28年7月まで
24 ボビー・ウェールズ:29年6月まで
33 アダム・イダー:30年6月まで
※20 リアム・カレン:28年6月まで
頭数は問題ないポジションだったものの、イダーがハムストリングで数ヶ月の離脱、カレンも軽いけが(今節復帰予定)、ウェールズもローンで出場機会を優先する?という噂が挙がっており、1名ローンで獲得したいポジション。
Swansea City are open to a loan deal for striker Bobby Wales in this window.
— Anthony Joseph (@AnthonyRJoseph) 2026年1月16日
It’s understood they’re assessing options for the 20yo among clubs at the top end of League One.
Swansea rate him highly & hope he’ll be ready for Championship next season after some regular football. pic.twitter.com/409iOuUhpK
イダーの怪我によりカレンが2番手になるものの、攻勢を強めたい場面において、カレンはPA付近からミドルシュートを打たせたい役割のため、イダーのように最前線で身体を張れる、囮になれるようなタイプが獲得できるとベストでしょうか。
中盤から前は、ウイングの獲得が肝になりそうです。特に直近はカウンタープレスからトランジションで一気に攻め込むことも増えており、カウンター時に個で完結できるタレントが1枚いると一気に脅威が増す印象。得点数がリーグワースト6位のクラブだけあって、この移籍市場で誰を連れてくるかが後半戦の成績に直結するでしょう。
25-26シーズン冬、移籍市場での補強ポイント(GK、DF編)
お久しぶりです。今年からブログ再開していきます。
休止している間に、チャンピオンシップ中位常連になってしまったスウォンジー・シティの、この冬の移籍市場での展望をポジション別に書いていきます。まずはGK、DF編。
現状のスカッドはこちら。黒字はセカンドポジションです。

GK
1 アンディー・フィッシャー:26年6月まで
★22 ローレンス・ヴィグルー:28年6月まで(+1年のOP付)
29 ポール・ファーマン:26年6月まで
加入2年目のローレンス・ヴィグルーがリーグ屈指のパフォーマンスを継続しており、リーグトップのセーブ数を記録。実力的には上位カテゴリから声がかかってもおかしくありません。(リーグ最多セーブのGKを擁しながらも、別に失点数が少ないわけではないチーム状況には目をつむりましょう)

2番手のアンディ・フィッシャーは契約が残り半年、かつ契約更新の見込みが低いことを考えると、適切なオファーがあれば退団の可能性があります。
ただ、おそらくGK陣は動きなく、来年の夏に2番手、3番手GKの獲得もしくは内部からの昇格の運びとなるでしょう。
🧤🇨🇱
— スウォンジージャパン/Japan Swans🇯🇵 (@SwanseaJapan) 2026年1月7日
前節、ローレンス・ヴィグルーのセーブ集です。
数え切れないほどのピンチを止めてくれました。今シーズン、トップレベルのパフォーマンスが続きます。
このGKが最後尾にいることを当たり前だと思ってはいけません… https://t.co/byeUECF1vU
CB
★5 ベン・カバンゴ:28年6月まで
★15 キャメロン・バージェス:28年6月まで
23 リカルド・サントス:27年6月まで
26 ケーラン・ケーシー:26年5月まで(ローン)
気づけば25歳になったカバンゴと、度重なるオウンゴールと観客のテンションを下げてしまう凡パスミスのせいで過小評価されているバージェスのコンビ。バージェスが左足でタイモンの足元につけられるので、個人的にはビルドアップ面でも貢献は大きいと思っていますが…。2人とも決してball-playingなタイプではありませんが、守備力としては大きな穴がないため、今シーズンは最後までこのコンビで駆け抜けるでしょう。
気になるのはリカルド・サントスです。

もともとは3番手としての補強だったと思いますが、その後ウエストハムからケーシーが加わり、かつプレシーズン開始直後に負傷離脱があったため、結果的に4番手となりほとんどメンバー外。
SNS上ではリーグ1のクラブからオファーがあるような話も出ていましたが、年俸もおそらくそこまで安くない選手でしょうし、このままケーシーの後塵を拝するようであれば外に出る可能性も0ではないと思います。
現在スコットランドで大活躍中のフィリップ・リサーが順調に育ってきており、来季はトップのCB&SBとして計算に入っているのであれば、いよいよサントスの地位は厳しくなるでしょう。
とはいえ、第3ケーシーも十分なプレータイムが確保できておらず、彼のローンバックがあるかどうかも含め、注目です。
Told West Ham have been mulling a possible recall for Kaelan Casey this month. PL side believed to be disappointed by player's game time with Swansea, but final decision hasn't yet been made #Swans #WHUFC
— Tom Coleman (@tomEcoleman) 2026年1月12日
そんなことを書いていたら、ケーシーにローンバックの可能性が浮上。SNS上だとケーシー>バージェスと評価している人もいるようですが、私としては断然バージェスと思っています、皆さんどうでしょう…
仮にケーシーがローンバックになるとしたら、サントスに起用の目処が立たない限り、1枚の獲得は必至です。
RSB
2 ジョシュ・キー:27年6月まで
25 ジョエル・ウォード:26年6月まで
★30 イーサン・ガルブレイス:28年6月まで
41 サム・パーカー:28年6月まで
スランプに陥ったキーの代役として、本来中盤で起用したかったガルブレイスを右SBで起用している状態のポジション。
今のところ、足の速さ以外はほとんどの能力でガルブレイスがキーに勝っており、彼を上回るSBを見つける方が難しい事態となっています。本職であるIHのポジションでも、フランコ、ヴィデル、ヤルクエが好パフォーマンスを発揮しているため、ガルブレイスを中盤に戻す緊急性は下がっています。

とはいえ、ガルブレイスがいつ引き抜かれるか分からないレベルの選手であること、また彼自身が中盤でプレーしたがっている可能性を考えると、早々に右SBが本職かつレギュラークラスの選手を確保したいです。
すでにウォードを獲得した点からも、これ以上の補強はないのかなと思いつつ、GK、DF陣の中では最も補強が必要なポジションです。あとサム・パーカーはローンに出してあげたい。
LSB
★14 ジョシュ・タイモン:29年6月まで
16 イシー・サミュエルズ=スミス:26年5月まで(ローン)
鉄人のタイモンと契約延長できたことで、レギュラークラスの補強の緊急度が最も低いポジションである左SB。
タイモンの競争相手としてローンで加入したサミュエルズ=スミスにローンバックの噂(信憑性は不明)が出ていますが、この先ずっとこんな感じでローンか単年契約のベテランが2番手に存在するのではなかろうかレベルに、タイモンとしては盤石の地位です。

キー、ウォードも左SBでプレーできないわけではないため、サミュエルズ=スミスとしては仮にタイモンが離脱した場合でも出場機会が確約されていない状況。ただ、加入時点からこの状況は十分想定できただけに、どう判断されるかが気になります。
全体的に、現時点でレギュラークラスの補強は必要ないものの、バックアップのローンバックや退団があり得そうなバックライン。
カイル・ノートンのようにどこでもこなせる選手が一人いると非常に楽であり、ウォードの獲得は頭数の減少も見越したものなのかなと思います。
【2022/23夏の移籍マーケット】途中経過と展望

オフシーズンはあっという間で、気づけば開幕まで1ヶ月を切りました。
自分のペースでできる情報発信として、ブログを再開していこうかなと思います。今回は移籍市場での動きと展望についてです。
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